ジェルタイプ保湿剤

舌がザラザラしたり痛くなるのはお口の中で潤滑油の働きをしている唾液が減ってしまうからです。それを補ってあげるのが保湿剤です。多くは化粧品と同じ扱いになっていますので薬局や歯科医院などで処方せんがなくても買うことができます。透明のゼリー状で少しネバネバしています。味はさまざまなものがありますが、甘みのあるものが多い様です。ドライマウスの方が適宜口の内に塗ることで数分〜数十分間、口の中の乾いた感じを和らげることが出来ます。また、唾液中に含まれている抗菌物質を含んだものもあります。もちろん、シェーグレン症候群の方やそれ以外のドライマウスの方も使うことができます。ある保湿剤の効果を調べたところ、約60%の方に有効でした。ただし、“水分が減った人”にはあまり効果がないようです。使用した感想を尋ねると「口の中がつるつるする」、「舌のぴりぴり感が減った」、「口の渇きが減少した」という意見や「甘みの刺激で唾液が出るようになった」と述べられた方が多かったです。それとは反対に口の中がネバネバしていた方に使うと「ベトベトが強くなった」という否定的な感想もありました。

それから、甘味があるので甘い物が嫌いな方は使うのが難しいかも知れません。この様な方には、ミント味や無味の保湿剤も売られています。

うがい薬、他

ジェルタイプの保湿剤以外では最近、話題の潤滑剤であるヒアルロン酸を配合したうがい薬や酸味の刺激で唾液を出させようとするうがい薬が各メーカーから発売されています。また、刺激が少なく、さらに唾液の中に含まれる抗菌物質が含まれている歯磨粉があります。これは舌が痛い方にも評判がとても良いです。

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