安彦先生の部屋うつ病患者とドライマウス

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はじめに
うつ病患者とドライマウス
全身の病気と心の不調、
そしてドライマウス
心の不調による
ドライマウスへの対応
心の不調による、もう一つの
タイプのドライマウスへの対応
ドライマウスの改善は
少し気長に
エッセイ「敏感力」
部屋主の紹介
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うつ病は、気持ちが沈んで悲しい気持ちになったり、これまでやっていたことに興味がなくなったり、色々なことが面倒になったりする心の病です。このような心の変化以外に、様々な身体の変化も現れてきます。

最も多いのが眠れないといった睡眠障害であり、うつ病の患者9割以上にみられると言われています。次いで、疲れた感じや、頭痛、肩こり、食欲減退などがみられますが、これらとほぼ同じ頻度でドライマウスも感じるようになります。

うつ病の患者様の8割弱にドライマウスの訴えがあるとの報告があります。また、うつ病を初めとした心の不調を伴った患者様がよく飲んでいる心の薬、すなわち向精神薬(抗うつ剤:いわゆる精神安定剤)には、お口を乾かすことのあるものも多くみられます。その患者様が、うつ病だからドライマウスを感じているのか、うつ病の薬を飲んでいるからドライマウスなのかは、はっきりとは分かりません。

昨今、向精神薬が口を乾かすということが広く知られており、中には口の渇くのが嫌でこれらの薬を控えてしまう方もいます。しかし、向精神薬を飲んだ結果、心の不調が改善し、その結果ドライマウスも改善するということもみられることですから、向精神薬を飲んでいるからドライマウスと決めつけるのではなく、心の不調を治すことからドライマウスを治すように心がけるべきでしょう。

その他の心の不調とドライマウス
うつ病と同じくらい多い心の病に、不安神経症(不安障害)があります。
中でも社会不安障害(社交恐怖)や、全般性不安障害などが頻度の高い病気として知られています。

社交恐怖は、人前にでると恥ずかしい、初対面の人と話しをすることが恥ずかしいといった感情が強くなったものであり、人との関わりや、人混みの中で大きな苦痛を感じるものです。場合によっては心臓の激しい拍動や呼吸困難などのパニック発作を起こしてしまうこともあります。現代社会は他の人と関わらないで生活することは不可能ですので、このような人達は、常に緊張を伴っており、その結果ドライマウスとなっていることがあります。

また、全般性不安障害を患っている人達は、人々の中にいる、いないに関わらず、常に自分ではコントロールできない不安感と緊張感を伴っており、その結果ドライマウスを感じている人もいます。


このようなうつ病や不安障害などの明らかに心の病との診断がつく人達以外にも、心の病とまでは言えないがストレスの結果、同様な身体の症状を訴えている心身症と呼ばれる人達もかなりの数が存在します。
その人達の中にも、前述の交感神経が優位な状態からドライマウスを訴えている人も多数みうけられます。

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