心の病は、ストレス社会の影響によって発症している人達だけではありません。
いろいろな全身的な病気を伴っている人は、病気によるストレスや病気そのものの脳への影響で様々な心の病を罹っている場合があります。このことが、ドライマウスの原因をさらに複雑にすることとなっています。

シェーグレン症候群のドライマウスの原因として考えられること

唾液腺の一部が壊されて、唾液の分泌量を減らすシェーグレン症候群という病気があります。この病気になると唾液の量が減ってしまうことからドライマウスを訴えることは容易に想像できます。しかし、この患者様の約５割はうつ病傾向にあり、３割は不安傾向にあるとの報告があります。うつや不安の傾向はさらにドライマウスを悪化させていると考えられます。

糖尿病患者のドライマウスの原因として考えられること

また、脱水状態からドライマウスを訴えることが多い糖尿病の患者様には10〜30％にうつ病がみられ、甲状腺機能亢進症では約５割に、甲状腺機能低下症では約３割に、うつや不安がみられるとの報告があり、他の全身疾患からくる心の病がドライマウスを引き起こしていることもあります。

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