中川先生の部屋ドライマウスの検査

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唾液分泌検査
ドライマウスの検査は唾液分泌検査が基本です。唾液分泌検査には安静時唾液と刺激唾液を測定する方法があります。コップに唾液を吐き出す簡単な検査です。ご自分でためしてみることもできます。
唾液検査の注意点は、唾液検査の時には話しをしないこと、退屈だからといって本を読んだりしないことなどです。
1安静時唾液検査
患者さんが座ったまま咀嚼せず安静な状態で、自然に流出する唾液をコップに採取します。コップに溜まった唾液を注射器などで測定します。15分間おこない、1.5mL以下を分泌低下の目安にしています。写真:唾液分泌検査、測定に用いる紙コップと注射器
2刺激唾液検査
(1)ガムテスト
ガムをかみながら10分間唾液を採取します。採取方法は安静時唾液と同じです。
厚生労働省のシェーグレン症候群の診断基準では10mL/10分が基準となっています。そこで、これ以下を唾液分泌減少の目安にしています。
(2)サクソンテスト
ガーゼに吸収した唾液量を測定します。ガーゼを噛む前にガーゼの重量を計っておき、2分間噛んだ後のガーゼの重量を計り、その差を唾液分泌量とします。2g/2分以下が唾液分泌低下とされています。


シェーグレン症候群の検査
シェーグレン症候群の検査(唾液腺造影、唾液腺シンチグラフィー、口唇生検)は、歯科大学、病院の歯科口腔外科、耳鼻科などでおこなうことができます。必要な場合はかかりつけの先生が紹介してくれます。
1唾液腺造影
造影剤といってエックス線写真に写りやすくする薬剤を唾液腺に注入して、撮影する方法です。唾液腺の壊れている状態が分かります。写真:耳下腺造影のエックス線写真
2唾液腺シンチグラフィー
体に影響のない放射性物質を静脈内投与し、画像として唾液腺の状態を検査する方法です。
3口唇生検
下の唇の内面から小唾液腺を摘出し病理組織学的に検索します。切開線は1cm程度で、1〜2針縫合し、1週間後に抜糸します。切開する前には局所麻酔の注射をおこないます。写真:口唇生検の切開


その他の検査
1血液検査
血液検査はシェーグレン症候群の診断基準に血液検査がありますし、糖尿病などドライマウスに関連する病気があるかどうかの診断に役立ちます。
2カンジダ培養検査
カンジダ症が疑われるときには菌の培養同定検査を行うこともあります。
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